企業が社外の人材と連携をするメリット
企業内診断士フォーラム(以下、KSF)で私が携わっている経営支援は、様々な業種や職種の方と協業して行っています。協業のメリットは、支援先に対するクオリティの高さと感じています。
携わった事例をご紹介すると、ベンチャー企業でメディアでも報道されている会社を支援しました。社長が仕事を次々に受注しますが、社内の体制が追いついていない状況でした。従業員の皆さんは、朝早くから夜遅くまで対応していますが、日々の業務に忙殺されていました。
支援したKSFメンバーはIT企業や各種の企業を経験した方など多岐にわたっていました。全員が複業ですが、何度もミーティングを行い、それぞれの専門性を活かして、検討を重ねていきました。最終的に事業の全体像をまとめ、問題点を洗い出し、提案を行いました。
社長は0から1を生み出すのは長けているので、更に今後の事業を継続していくために必要なことを明確にしました。
別の事例としては、本業が順調で、新規事業を幾つか行うことになった企業から、新規の分野で知見も乏しいことから支援の依頼をいただきました。
KSFメンバーは関連分野の経験者、分析が得意な方や戦略をまとめるのが得意な方等で対応しました。
ご支援先の企業で様々な動きがある時期でもあり、次々に新たに対応しないといけない事柄が出てきましたが、支援先の担当の方々とも定期的に話し合いを進めて、対策を実現していきました。
何度も検討して出来上がった新商品を送っていただいた時は、感慨深く感じました。
KSFを活用するメリット
社外の人材を活用するメリットは、社内で対応しきれないことや従業員が個々で問題だと思っていても改善がされないことなどを社外の力を活用してまとめることができることです。また、我々が経営の関係者と直接、改善を進めていけることがあります。
KSFは、様々な業種の方、色々な経験を積んだ方がいるので、多様な人材を活用することができます。また、自社とは違った観点等を取り入れることも可能です。
さらに、KSFの支援の良いところは、我々と企業の皆さんとの信頼関係が構築され、共に前向きに進められていることです。
今後も多くの経営者、従業員の皆様との一期一会を大切にしながら、支援をしていきたいと思います。
中小企業診断士 高田直美