中小企業診断士によるビジネスユニット KSF について
私達は、東京都中小企業診断士協会城北支部の認定研究会「企業内診断士フォーラム」です。
研究会の名称のアルファベット頭文字から、企業内(K)診断士(S)フォーラム(F) KSFの呼称を
使用しています。
企業内診断士とは、企業や団体等に勤務先を持つ中小企業診断士です。
この研究会には、様々な業界・業種の経験を持つメンバーが所属し、勤務先以外のフィールドで
社会貢献やビジネススキル向上のために、中小企業診断士の持つ能力を活用することを目的
に活動しています。
KSFの歴史
現在の「企業内診断士フォーラム」は、2008年4月に第一回定例会を9名の会員からスタートしています。
2014年4月には会員数は90名近くを擁するまでになり、城北支部のみならず東京都中小企業診断士
協会の他支部からも多くの方が参加する研究会となっています。
平成18年度(2006年度)に中小企業診断士制度が改定され、資格更新要件として、中小企業経営者に
対する経営診断・助言業務を行うことが定められました。企業内診断士にとっていわゆる「実務従事」の場
を確保するという負荷が問題となっていました。
こうした背景の中で、企業内診断士の研究会として発足する当会の活動目的を「実務診断を通じた更新
ポイントの取得」とし、その成果として「企業内診断士の実務経験、ノウハウの蓄積」「企業内診断士の
活動領域の拡大」に繋げることを目指し研究会活動を始動しています。
2008年研究会始動以来、当会会員の意欲的な取組みを行っており、活動のフィールドが広がっています。
2013年11月には中小企業経営診断シンポジウムにて、当研究会の論文発表である「ハイブリッド・コンサ
ルタント(企業内診断士)活用スキーム」で第三分科会最優秀賞を受賞しています。
KSFの取組み
企業内診断士はコンサルティング活動時間帯に制約があることが課題であり、勤務先業務との調整を図り
つつコンサルティングサービス提供を行ています。また、実務従事を行うための”営業活動”を行いサービス
提供の場を確保することも必要となります。
こうした課題への対応とコンサルティングのサービス品質を高めるためには、具体的な提供メニューを
用意し、自らサービス受給者に発信することが有効と考えられます。そこでKSFでは会員によるワーキング
グループをテーマ毎に組織し、具体的なコンサルティングメニューとして予め準備を行うことで、
小規模事業者・団体様にとって経営コンサルティングサービスへのファースト・コンタクトとしての存在となる
ことを目指しており、KSFでは特に積極的に3つのワーキンググループ(WG)活動を推進しています。
・商店支援WG 閉店後等の夜間の時間帯を中心に、経営支援活動を実施
・地域支援WG 週末・休日を中心とした時間帯を中心に、運営支援活動を実施
・セミナーWG 営業時間終了後の夜間の時間帯を中心に、研修・セミナーを提供
*企業内診断士の皆さま* こうした取り組みを円滑に進めるため、会員相互の連携と、実務案件やWG活動の 情報共有を行うための定例会を開催しています。企業内診断士の方で私達の活動 にご興味のある方は是非ご参加下さい。 定例会 開催日 :偶数月第四火曜日 19:00 - 21:00 開催場所:勤務先からアクセスが容易な中央区で開催 *八丁堀/京橋の区民館など
ハイブリッド・コンサルタントとは、
KSFが提案する中小企業診断士の活用スキームです。
私達KSF会員は、「企業人として持つビジネススキル」+「中小企業診断士の経営支援能力」
を併せ持つ「ハイブリッド」なビジネススキルを活用した、経営コンサルティングサービスの提供
する企業内診断士を【ハイブリッド・コンサルタント】と定義し、経営コンサルタントサービスの
提供スキームを推進しています。
ハイブリッド・コンサルタントの特徴(強み)
複数のコンサルタントで対応
KSFのメンバーは、中小企業診断士の持つ診断手法・経営知識等のビジネススキルを
共通言語として、基本的なフレームワークや分析手順、課題解決手段を共有しています。
これにより効果的な課題対応に向けて、複数の中小企業診断士による【ハイブリッド・チーム】
の組織を、迅速に編成して経営支援案件に対応しています。
課題に対して、ひとりのコンサルでなく、複数の専門家がチームを組んで、多面的な視点で
アイデア出しを行い、最適な改善提案を行うことが出来れば、より具体的な成果に繋がる経営
コンサルティングサービスの提供が可能となります。
多様な業界・業種ノウハウを活用
このハイブリッド・チームは、各KSF会員が所属企業の業務から習得したノウハウ(業界ノウハウ、
業種ノウハウ、業務ノウハウ)を有しており、それを効果的に組み合わせることで、様々な経営
課題に対応した【ハイブリッド・コンサルティング】の提供が可能となります。
リーズナブルなサービス提供
KSF会員による活動時間は就業後や休日に限定される制約があるものの、中小企業診断士
として保有する経営知識や診断手法によって社会に貢献したいとの意欲を有しており、経営
コンサルティングスキルを現場で磨くための実践機会を求めている。こうした背景と勤務先業務
で収入を得ていることから、ハイブリッド・コンサルティングを、リーズナブルなコンサルティング
サービスとしての提供が可能となります。
小規模事業者/団体の皆さまのコンサルティングサービス
に対する課題に対応致します。
小規模企業・団体の皆さまには、起業して間もない方や、家業としての規模を保ちながら
営まれる商店、地域需要に対応した団体など、多様な業種業態の事業者が活動を行う中で、
大小様々な経営課題が存在しています。
一方で経営者の皆さまは必ずしも今後新たに取り組む事業経営等について十分な知識・経験
を有していないケースや、社内で相談できる陣容も限られていることなどから、
外部コンサルタントの知識・ノウハウの活用が必要であるものの、実際には十分に活用されて
いないケースもあるかと存じます。
その理由として、経営コンサルティングサービスを受けるには、相当な費用が必要との先入観や、
費用対効果が不透明と見られることがサービス受給に踏み切れない要因とも考えられます。
また、経営課題を認識しているものの、日々の業務に追われ、明確なコンサルティングニーズ
として整理が行えず、具体的な相談に結びつかないこと。
更には、直面している経営課題や、直近の運営に支障はないものの、現状の経営への漠然
とした不安や、経営計画の必要性について、客観的な外部の視点でアドバイスを得てみたい
という『ライトなコンサルティングニーズ』に対応した受け皿が見当たらないことも、サービス
受給の機会拡大を阻んでいる要因ではないかと考えております。
私達【ハイブリッド・コンサルタント】は、
こうした『ライトなコンサルティングニーズ』にお応えする
気軽で、身近な、経営コンサルタント としてお応えして参ります。
KSFの実績
・板橋区出前経営支援 相談員への参加 (板橋区中小企業診断士会からの参加ご支援)
・都内商店街 WEB作成支援 (事務局、イベントスタッフとして参画)
・都内商店街連合会 PR企画支援 2009年-2013年 (事務局、イベントスタッフとして参画)
・信州地方都市の魅力発信事業コンサル
・都内商店街 地域商店街活性化事業支援 (事務局、イベントスタッフとして参画)
・都内信組様 職員様向け研修会・勉強会の提供
・東海地方の農業関連会社の販路開拓支援 (KSF会員による実務活動)
・補助金申請支援 (KSF会員による実務活動)
当研究会の活動取り組みを論文として発表し、
2013年11月 平成25年度中小企業経営シンポジウム第三分科会 最優秀賞を受賞